突然ですが、皆さんのトライアルを始めたきっかけは何ですか?
デモンストレーションを見て憧れたから!
イーハトーブトライアルに出てみたい!
モトクロスやエンデューロ、ロードのトレーニングに!
林道ツーリングをより楽しみたい!
山菜採りに便利だから!
東北だけ?結構な確率で聞く「山菜採り」
私はトライアルを始めるまでツーリングこそすれど、超インドア人間だったので山菜採りは未経験。
タラの芽が木の芽だと知ったのも最近です。
某パークに遊びに行ったとき、トライアルの教えを乞うたら「トライアルは人生の役に立たないけど、山菜採りは役に立つ」と某先輩。
ということで、トライアルデビューから遅れること数年、山菜採りデビューしました!
How to enjoy 山菜採り?~はじめに。~
ところで
山菜って勝手に採ってもいいの?
私が山菜取りデビューをしたのは、ぬりかべで有名な某トライアルパーク。
明らかに私有地で、オーナーの許可もあったけれど、その他のエリアって実際どうなの?と気になったので調べてみました。
山菜を採ってもOKな場所
・許可を得た個人所有の山・私有地
・入山料を支払って山菜を採ってもよい山
・国立公園や自然公園の普通地域
国定公園や自然公園の普通地域は、厳密にはOKではなく、あくまでNGではない(法にOKと記載はない)ということです。
心配な場合は、管理者に確認しましょう。
山菜を採ったらNGな場所
・許可を得ていない個人所有の山・私有地
・立ち入り禁止になっている山道
・国立公園や自然公園などの特別地域・特別保護地区(採集に関して許可申請が必要)
許可を得ていない私有地に立ち入ることは軽犯罪法違反、また、自分以外が所有する森林で何らかの産出物を持ち帰ることは、森林窃盗に該当するおそれがあるそうです。
当然ながら私有地は勝手に入っちゃいけません、けど国立公園や自然公園はOK(ではなくグレーゾーン)なんだね、調べてみて良かった!
山菜採りの注意点
山菜を採ってもいい場所がわかったら、いきなり山に入る前に注意事項の確認です。
トレッキングに向かう心持ちで用意をすると良いでしょう。
これが山菜採りの正装だ!?山に入る服装をチェック
歩きやすい靴
ちょっとした斜面や未舗装路、想像以上に疲れます。
湿った道を歩くことも想定して防水機能があるトレッキングシューズだと安心です。
長袖・長ズボン
山菜採りに限らず、山に入るならば長袖・長ズボンの肌が露出しない服装は必須です。
蚊やアブ、ヒル・ダニなどの吸血動物からはもちろん、棘や尖った枝などからも身を守ることができます。
また低山や里山には、ヤマウルシやツタウルシ、ハゼノキなど触れることでかぶれてしまう植物も多いので、肌の露出を避けましょう。
目立つ格好で
近所の公園、低山・里山とはいえ、全くないと言えないのは遭難のリスク。
山に入る際はカラフルな恰好が適切です。
また、いざという時のヘリコプターへの合図は、タオルや手ぬぐいを振りまわす、鏡による光の反射を利用するという方法も覚えていて損はないでしょう。
黒い服は視認性が低く、いざというときの発見に繋がりにくいだけでなく、蜂に刺されるリスクも高まります。
多少の防水機能と歩きやすさ=トライアルブーツ!
長袖長ズボンでカラフル!=トライアルウェア!!!
トライアルと山菜採りって相性ばっちり♪
慣れた山でも一人は危険。複数人で
日帰りの気軽な山菜採りといっても、山での事故は命に関わります。
一人での入山は避け、仲間と声を掛け合いながら行いましょう。
山菜探しに夢中になると、つい一人でもくもくと歩いてしまいがち。仲間と一緒でも定期的に目線を上げて各々の位置を確認すると安心です。
一人で入山する場合は、家族や知人に連絡し入山時間・帰宅予定時間を共有しましょう。
わかる人と一緒に
複数人での行動と重複しますが、山菜は見た目が似ていても有毒のものも少なくありません。
山ではスマホの電波がない場合も多いので、ガイドブックなどを持参すると便利です。
また、初心者と場合は必ず、熟練の人に同行してもらってチェックしてもらいましょう。
山菜採りの持ち物リスト
通気性のいい籠
山菜を美味しく持ち帰るために、ビニール袋ではなく通気性のいい竹かごがおすすめです。
腰から下げるものは収穫したものをすぐに入れられる点で便利ですし、背負えるものだとバランスよく両手が空くので安心です。
軍手
山菜の種類によっては枝や茎にトゲがあることがあり、素手で触ると大変痛いです。
また、ヤマウルシなど触れただけでもかぶれるものもありますので、軍手やトレッキング用のグローブ(もちろんトライアルのグローブでもOK)は必須です。
クマよけ鈴
山菜はクマさんの好物なのをお忘れなく!鈴じゃなくてもラジオ等、クマさんに人間の存在をアピールしましょう。(音を出していても襲われたなんてニュースもありますが…)
その他、山に入るときにあればいいもの
ゲイター
山菜採りは下草の生えているところや、水場の付近を歩くこともあるので「ゲイター(別名:泥よけスパッツ)」があると心強いです。
枯草や小石、小枝が入ってちくちくすることも防げます。
ポイズンリムーバー
また、山に入る際は長袖長ズボンでも隙間や、時には服の上からもハチやブユなどの毒虫に刺されたり噛まれたりする危険があります。
備えあれば憂いなし、しっかり対策して向かいましょう。
How to enjoy 山菜採り!!
注意事項も確認したので、さぁ山菜取りのスタートです
お手本もらう、探す、採る
慣れるまでは、熟練の人にお手本をとなる山菜をもらいます。
あとは、たくさんの葉っぱの中から、見分けて探すだけ。気分はまるで宝探し!
見た目はもちろんですが、香りを覚えることも大切です。
トリカブト
有毒植物として有名なトリカブト。
二輪草やシドケと似ているので要注意。
見た目ではすぐに判断できませんでしたが、香りが上記のものと全く異なりました。
シドケと似ているけど違う植物(名前はわかりませんでした)
香りも確かめて、シドケ!!!と自信満々に採取したのですが。違いました…
熟練者のチェックは必須です。
トリカブト、シドケに混ざっていてうっかり口に入れてしまったことがあるけど、めちゃくちゃ苦かった!
すぐに吐き出して体調を崩すこともなかったけれど、慣れていても念には念を入れて確認するべきですね。
採りすぎない、食べる分だけ
山菜は人間だけでなく、野生動物たちの貴重な食糧です。欲張らずに食べられる分だけ持ち帰ります。
また、根こそぎ採りつくしてしまうと、当然ながら翌年以降に山菜採りを楽しめなくなってしまいます。再生できる範囲で丁寧な採取を心がけましょう。
おわりに。
4月はまだ虫も少なく、山の中の見通しも良く、新緑からの木漏れ日がとても気持ちのいい季節です。
山菜採りはわくわく楽しく、この季節、練習そっちのけで山菜採りに勤しむ仲間が多いことも頷けました。
パーク以外の山での山菜取りは、二輪乗り入れOKかを必ず確認!
ルールを守って、Let’s Enjoy 山菜採り!
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