トライアルを始めてみて、セクション遊びが面白いなーと感じてくると、「選手権」という単語を耳にする機会も増えることと思います。
MFJのライセンスを取得すれば誰でも出られるけれど、大会当日には車検があり少し準備が必要です。車検は、車両トラブルなく大会を進行することはもちろん、ライダーの安全を考慮されて行われます。
この記事では、MFJのライセンスを取得しこれから地方選手権に出てみたい人を対象に、車検でチェックされるポイントを簡単にまとめます。
※車検で不備が見つかった場合も、時間内に補修して再車検できますが当日慌てないためにも事前にしっかりと準備して臨みましょう。
そのバイクは大会に出られるの?公認車両をチェック
![車検の様子](https://hachitora.net/wp-content/uploads/2022/08/1659338886300-1024x768.jpg)
大会エントリー時には車体番号(フレーム番号)の記入が必要です。公認車両は毎年更新されますので、車両名だけでなく年式までしっかりと目を通しましょう。
MFJ公認車両リストはこちら(PDF)
承認クラスなら車両制限なし
![](https://hachitora.net/wp-content/uploads/2023/01/image-12-1024x768.webp)
せっかく選手権に興味を持ってはみたけれどどうやら年式が古いみたい?すぐにバイクを買い替えるのは難しい?
諦めないで!
エンジョイクラスやレディースクラス、オープントロフィークラスなどの承認クラスは車両制限はありません(東北選手権の場合)。
ただし、公認クラス同様車検はあります。
もしかしたら購入が必要かも?保安部品
新車で購入したから大丈夫!?
安心するのはちょっと待って。トライアルバイクは買ったままの状態では車検が通らないかもしれません。
オプションとして以下の装備が必要となります。
マグネットキルスイッチ
![](https://hachitora.net/wp-content/uploads/2023/01/1673165943213-1024x768.jpg)
マグネットキルスイッチは磁石が外れるとエンジン停止するため、転倒時にバイクとライダーが離れてしまったときにマシンの暴走を防ぐ役割があります。
車検を通過しても、セクショントライする時にストラップを手首に通していないと失格になるので注意です。
Yahoo!ショッピングでマグネットキルスイッチを見る前後ディスクカバー
![](https://hachitora.net/wp-content/uploads/2023/01/Screenshot-2023-01-06-09.43.58.png)
フロントはフルカバー、リアは前半部4分の1以上のカバーが必要です。
スプロケガード
![](https://i2.wp.com/hachitora.net/wp-content/uploads/2023/01/1673227449259-1024x768.jpg?ssl=1)
![](https://i2.wp.com/hachitora.net/wp-content/uploads/2023/01/1673227452534-1024x768.jpg?ssl=1)
スプロケット自体に穴のあるものは、穴を塞ぐかガードを取り付けましょう。穴が塞がっていればOKなので、アルミテープやプラ板など簡易で自作する人も多いです。
チェーンガード
![](https://i2.wp.com/hachitora.net/wp-content/uploads/2023/01/1673312810426-1024x768.jpg?ssl=1)
![](https://i2.wp.com/hachitora.net/wp-content/uploads/2023/01/1673313259506-1024x768.jpg?ssl=1)
チェーンとスプロケの間に巻き込み防止の為にガードが必要です。
上の2枚はチェーンガードとしてはどちらもOKです(右の写真はスプロケガードが必要になります)
プロテクションパッド
![](https://hachitora.net/wp-content/uploads/2023/01/1673165942945-1024x768.jpg)
プロテクションパッドは緩衝能力があれば手作りでもOKです。水道凍結防止の発泡スチロールで代用しているライダーもいます。
車両購入時に「選手権へのエントリーできる状態で納車お願いします」と伝えると、上記パーツも整備してくれます。販売店へ相談してみましょう。
ニックネームはNG!ゼッケン(ナンバー)プレート
![](https://hachitora.net/wp-content/uploads/2023/01/DSCN3828-1024x768.jpg)
3-14-1 ナンバープレートは柔軟な材質でできていて、1枚を車両の前面に見やすいよう前向きに取りつけなくてはならない。
MFJ国内競技規則 3-14 ナンバープレート
3-14-2 判読しづらい文字等は車検長の判断によりレース参加の許可を得ることができない。
(略)
3-14-4 ゼッケンに記載する氏名は必ずライダーの氏名とし愛称は認められない。
ほとんどの選手の皆さんは印刷したゼッケンですが、手書きでもOKです。全日本選手権は氏名必須ですが、地方選手権の場合は数字のみでも大丈夫です。
![ackey](https://hachitora.net/wp-content/uploads/2022/05/ackey.png)
ごめんなさい!今年からニックネームは消します!!
公認マークのシールチェックがあります!ヘルメット
![](https://hachitora.net/wp-content/uploads/2023/01/1673584302395-1024x767.jpg)
保安部品を購入して、ゼッケンプレートも用意して、見落としがちなのがヘルメット。車検ではMFJ公認マークの確認があるので注意が必要です。
MFJ公認マークはこちらを確認(PDF)
念のため確認しよう
以下の部品についてはバイクに必ず付いていますが、メンテナンス面での確認があります。
ハンドル
![](https://i0.wp.com/hachitora.net/wp-content/uploads/2023/01/1673227630248-1024x768.jpg?ssl=1)
![](https://i1.wp.com/hachitora.net/wp-content/uploads/2023/01/1673227634557-1024x768.jpg?ssl=1)
3-6-2 ハンドルバーの先端が露出している場合は、固形物質を詰めるか、ゴムでカバーされていなければならない。
MFJ国内競技規則 3-6 ハンドルバー
練習しているとゴムがちぎれたり、バーエンドを紛失したりすることありますよね。指を引っ掛けてしまう危険があるので注意です。
レバー
![](https://hachitora.net/wp-content/uploads/2023/01/1673165942406-1024x768.jpg)
すべてのハンドルバー、レバー類(クラッチ、ブレーキ等)は、原則として端部がボール状(このボールの直径は最低16mm)でなくてはならない。このボールを平たくすることも認められるが、どのような場合も端部は丸みをおびさせていなくてはならない(この平たくした部分の厚みは最低14mmとする)。レバー端部は、レバーと一体構造に固定されていなくてはならない。
MFJ国内競技規則 3-7 コントロールバー
折れたレバーはNGです。大会中も折れた場合はそのまま操作が可能でも、交換が必要ですのでスペアは常備しておきたいですね。
フットレスト(ステップ)
3-9-2 フットレストは折りたたみ式でも良いが、この場合は自動的に元の位置に戻る仕組みになっていなくてはならない。
MFJ国内競技規則 3-9 フットレスト
ステップ、最初は自然に動いていたのに気づいたら畳みっぱなしなんてことありませんか?念のため可動確認を。
アクセルスロットル
3-8-1 スロットルコントロールは、手を離した時に自動的に閉じるものでなくてはならない。
MFJ国内競技規則 3-8 スロットルコントロール
アクセルスロットル、戻しも手動の人。いませんよね(笑)
さいごに
車検でチェックされる項目について紹介しましたがあくまで抜粋です。今回取り上げたもの以外にもタイヤや音量規制、その他さまざまな規則があります。
せっかく一生懸命練習しても車検落ちや、ルール違反で失格なんてことにならないように、必ずMFJ競技規則には目を通しましょう。
![ackey](https://hachitora.net/wp-content/uploads/2022/05/ackey.png)
当日朝にわたわたと諸先輩方に手直しされたり、ルール知らなくて減点もらうこともしばしばでした!
しっかり準備してEnjoy選手権!!
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